映画「犬神家の一族」(1976年)あらすじ紹介と感想 スケキヨさん

昭和関連

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本日は、1976(昭和51)年に公開された映画「犬神家の一族」のあらすじ紹介と感想、印象に残った場面を書かせていただきます。

昭和時代に公開された映画の中でも、現在でも新しくドラマが製作されたり、パロディーに使われています。有名で広く愛されている作品です。

もちろん僕も大好きな映画のうちの一つです!

一時期は毎週末に、セリフを覚えるまで観ているほどでした。(≧▽≦)

本記事は、ネタバレも含まれていますのでご注意ください。

それでは、よろしくお願いします。

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作品概要

作品名:犬神家の一族

公開日:1976(昭和51)年10月16日先行上映 同年11月3日公開

監督:市川崑

脚本:長田紀生 日高真也 市川崑

原作:横溝正史

出演:石坂浩二 島田陽子 あおい輝彦 坂口良子 岸田今日子 加藤武 草笛光子 三条美紀 高峰三枝子 三國連太郎 ※敬称略

ロケ地:長野県青木湖 木崎湖 那須市の街並みは長野県上田市

角川映画の石坂浩二さんの金田一シリーズの第1作だそうです。

ちなみに、その後の金田一シリーズは

  • 悪魔の手毬唄(1977年4月2日)
  • 獄門島(1977年8月27日)
  • 女王蜂(1978年2月11日)
  • 病院坂の首縊りの家(1979年5月26日)
  • 犬神家の一族(2006年12月16日)

です。()内は公開日です。

結構、短いスパンで公開されていたんですね。怒涛の撮影の日々だったかと思います。

ちなみに、2006年公開の犬神家の一族は映画館へ観に行きました。

松嶋菜々子さんが珠世さん役です。お美しい☆

ちなみにですが最近のお気に入りは病院坂の首縊りの家です。子どもの頃に観たときは、難しいと思える内容でした(^^;)

その点は犬神家の一族は子どもだった自分でも理解できる内容だなと思いました。

そこが、今でも広く知られている理由の一つなのかもしれません。

あらすじ

長野県に住む製薬会社を営む犬神佐兵衛が、莫大な遺産と権力を遺して亡くなってしまいます。

注目の遺言状の内容を今か今かと待つ 彼の娘三人(母親はそれぞれ異なる)松子・竹子・梅子達。

彼女たちは、直系の自分とその家族に当然遺産と権利が分配されると思っていたが、なんとその遺産の権利は佐兵衛の恩人の孫 珠世へ渡ると書かれていた…!

珠世が松子・竹子・梅子の息子たち(それぞれ佐清・佐武・佐智)いずれかと結婚すれば、その権利は配偶者である自分たちの息子にも渡るということになります。

恐ろしい遺言状の公開をきっかけに、犬神家では恐ろしい事件が次々と起こります。

それと同時に、戦争で大怪我を負ってしまった松子の息子 マスクを被った佐清も帰還します。

犬神家の弁護士にあらかじめ依頼されていて、滞在していた金田一耕助が、難事件を解決しようと奮闘します。

しかし犠牲者が次々と出てきてしまいます。

感想

やはり犬神家の一族、長年パロディとしても表現されていて、広く知られている理由がよく分かった気がします。

なんだか全体がおもしろいです

ミステリー要素とかストーリーとかはもちろんですが、怖い中にもここ、面白い表現だな~!と思える場面が盛りだくさんです。

ここはやはり自分も含めてみんな大好きな映画だなあと思います。

また、こんなことを言ってしまえば身も蓋もないかもしれませんが、犬神家の一族の犯人は、遺産目当てでの犯行で次々と事件を起こしてしまいます。

色々血縁関係とか幼少期の生い立ちとかもあり、気の毒なところもありますが、動機はあまり共感は出来ないかなというのが感想です。

その点では、同じ犯人でも「病院坂の首縊りの家」の犯人のほうが、気の毒に思えました。もちろん、事件を起こしてしまうのは悪いことですが…

印象に残った場面

いきなりツッコミたくなる冒頭部分です。

高峰三枝子さん演じる松子夫人、父親の佐兵衛(さへい、三國連太郎さんが演じています)がまだ亡くなっていないのに、「お父さん、ご遺言は?」と衝撃の発言です。(^^;)

失礼過ぎる態度ですが、そうされる佐兵衛にも原因ありなのだろうか…と不穏な雰囲気を感じ取ってしまいます。

そしてテーマソング「愛のバラード」が流れます。大野克夫さん作曲です。

大人気映画エヴァンゲリオンの原点とも言える明朝体のフォント!(≧▽≦)

シンプルだけどインパクトのある出演者のクレジット。これから起こる恐ろしい事件とは対照的な美しい音楽です。

那須ホテルの、坂口良子さん演じるはるさんと金田一探偵の絡みのシーンが、映画の各所に散りばめられていますが、結構好きです。

スリッパを叩いたり、ふすまを閉めて服が挟まったり、生卵、うどん屋でのやり取り、布団担ぐ場面など…

癒されました。

出演されている役者さんのセリフ回しがどれも最高ですが、なんと言っても三條美紀さん演じる竹子夫人と、草笛光子さん演じる梅子夫人のたたみかけるセリフが最高です。

小夜子さん(佐兵衛の孫で竹子夫人の娘)が、ゴムの仮面をめくったスケキヨさんの怪我をした顔見るなり、「キャー」と叫んでしまいます(;’∀’)

一生懸命戦ってきて怪我したのに、あからさまな態度を取ってしまいます😢

だから遺言状ではないがしろにされたんだろうな…と手厳しい感想でした。(^^;)

それにしても、島田陽子さん演じる珠世さん…たいへん綺麗です。金田一さんも見とれてしまう美しさでした。

あおい輝彦さん演じる佐清さんとは、正式に付き合ってはいないのでしょうか?でも、二人の再会の場面は尊いですね。

小説版も読んだことがありますが、佐清さんと珠世さんの関係性ももっとしっかり描かれていました。懐中時計も、もとも珠世さんが子どもの時に佐兵衛翁からもらったものでした。

その懐中時計は、よく狂わせてしまったのを佐清さんに直してもらっていたらしいですね。

佐清さん中学生、珠世さん小学生くらいの時のエピソードみたいです。そんな小さい頃から一緒に暮らしていたんですね。

昔の恋愛は、あんまり面と向かって「好きです。」とかいちいち告白はしなかったのでしょうか。

小説の犬神家の一族です。実家には当日発売された文庫本があります(*^▽^*)

僕は昭和を感じながらその文庫本を読んでいました。

一つ疑問に思ったことは、物語の中でも重要な人物・青沼静馬は、すごく頭が良くて、きっと生き抜くためのずる賢さや慎重さも持ち合わせています。

しかし、なぜ最後敵に背を向けたのかが謎です。

…やはり計画がすべてうまくいきかけたからなのか?と思いました。

ところで、劇中で好きなセリフはいくつかありますが、「ここに佐清くんのほーのーてがた(奉納手形)があるはずだ」というセリフがイチオシです。

これは大滝秀治さん演じる神社の神官(大山神官)のセリフです。

抑揚が何とも言えない程に好きです。※マニアックですみません。(;^_^A

本日のまとめ

本日は、映画「犬神家の一族」1976年バージョンのあらすじと感想をご紹介しました。

やはり、素晴らしくて、何度も繰り返し観たくなる映画です。

今後も何度も見ると思うので、こちらの記事も随時内容が付け足されていく予定です!(^^)!

まだ観たことないよ、という方や、もう何度も観たよ!という方も今回の感想を読んで、観たくなってきた!と、思えていただけると嬉しいです。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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