静原スズカのまったりブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、札幌市厚別区にある北海道百年記念塔の解体工事の様子を、見に行ったときのことをご紹介いたしました。見に行ったのは3月です。
併せて北海道百年記念塔の概要説明、解体までの経緯、解体後はどうなるのかも簡単にご紹介します。よろしくお願いします。
北海道百年記念塔の概要説明
以前書いたこちらの記事で、百年記念塔の詳しい説明をしておりますので、今回は簡単に説明させていただきます。
北海道の開拓と命名から100年を記念として、1968(昭和43)年から1970(昭和45)年にかけて造られ、完成後の1971(昭和46)年に一般公開されました。天に向かって真っ直ぐそびえ立つ特徴的な百年記念塔は、広大な野幌森林公園内にあります。また、北海道博物館、北海道開拓の村も隣接しています。
角度によっては札幌市内各所や、JR千歳線で新千歳空港から列車に乗っていると車窓から見ることができます。
市内の白石区から見たかつての百年記念塔です。
地図のご紹介です。
解体に至る経緯について
これまでにも1992(平成4)年、1999(平成11)年にも大規模な修繕工事が行われました。しかし、複雑な構造をした塔は完全に修復されることができずに、老朽化で2014(平成26)年には塔内へは立ち入り禁止となりました。
とうとう2018(平成30)年頃に解体が決定され、2022(令和4)年秋から解体工事が始まり、現在進行形で行われています。
↑こちらは2021年8月に見に行った時の百年記念塔の様子です。色あせて、金属片も落下していました。展望室には一度登ってみたかったです。
解体作業の様子を見に行きました(3月中旬)
雪がまだ残る3月に、工事が行われている様子を見に行きました。百年記念塔のある野幌森林公園へは、新札幌駅バスターミナルからバスで行くことができます。所要時間は15分ほどです。
百年記念塔よりも大きい重機が解体を行っております。当たり前ですが、仮囲いされていて近づくことはできないので、ギリギリの場所から眺めます。
遊歩道を利用して、別角度から眺めます。特徴的でカッコイイ先端部分がなくなっていました。
中の骨組みが見えています。鉄塔マニアの僕は、悲しい気持ちですが骨組みが見えたという点では、新しい発見がありました。
雪が積もっているからか、より物悲しさを感じるオブジェ(大地の手)です。たしか手形いっぱいのオブジェでした。
結構中はまだしっかりとしているようにも見えますが…やはり外側の劣化は著しかったのでしょうか。
↑部品が取られて、吊り下げられて運ばれている様子です。小学校の時に、大好きだった今は亡き祖父と見に来た思い出がよみがえり、とても悲しい気持ちになりました。
「おじいちゃんも百年記念塔も、いなくなってしまう!」そう叫んでも工事は淡々と進んでいきます。
↑塔の下部分は半地下になっています。こちらでは休憩スペースになっていて、ベンチとテーブルが設置してありました。現在は閉鎖されています。
↑かつての様子です。自動販売機もあって、暑い夏の日にきた時はオアシスでした。
新札幌のホテルエミシアも見ることができます。眺めが良いので、散歩をしながら景色を楽しむことができます。
平日の午後に見に行ったのですが、意外と見に来てる人がいました。皆さん散歩のついでに来たのかもしれませんが、それでも人々の心の中にそれぞれ百年記念塔に対する思い出があるのでしょうね。
解体後はどうなるのか
解体後は、百年記念塔跡地に一般公募にて選ばれたモニュメントを設置する予定です。2023年3月10日にすでに応募は締め切られましたが、なんと13件しか応募がなく寂しい状況になったようです。デザインの発表は6月頃になります。
↑寒さに震えながら、帰りのバスの時間まで待っている様子です。
モニュメントの設置目的とコンセプトを調べました。まず百年記念塔は、北海道の開発(開拓)に携わった全ての先人たちへの感謝の心、そして北海道の輝かしい未来や躍進していくという決意・象徴のもとで建てられました。対してモニュメントのほうは、百年記念塔の建設時の考えや思いを引き継ぎ、その上で「多様性」を認め、支え合う「共生」を基礎として建てられるそうです。
メンテナンスしやすい、シンプルなモニュメントを建てるのでしょうか。デザインとともに今後の動きに注目ですね。
今、この瞬間も解体工事が進んでいます
今回は、札幌市厚別区にある北海道百年記念塔の解体工事の様子を、見に行ったときのことをご紹介いたしました。
見に行ったのは3月なので、今はさらに解体が進んでいるでしょう。半世紀以上あるものがなくなってしまうのはとても寂しく、悲しいし残念に思えてしまいました。
この堂々とそびえたち、私たちのことも見守っていた百年記念塔のことを、いつまでも忘れないと、固く決意しました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
おわり
コメント