静原スズカのまったりブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、映画「男はつらいよ 花も嵐も寅次郎」の作品紹介と印象に残った場面を紹介します。
旅先で二枚目だが恋愛に自信がない三郎、憂いあふれる魅力を放つマドンナ螢子との出会いを果たした寅さんは、2人の恋愛のコーチとして奮闘します!
何度も見たこともある方には
「そうそう!あの場面は印象に残った~!」
や、まだ見たことがなくて
「どんなお話なのかな?」
と気になっている方のお役に立てれば嬉しいです!
少しネタバレもありますので、読む際は気をつけてくださいね。
よろしくお願いします!
シリーズ第30作の花も嵐も寅次郎 作品紹介
作品名:男はつらいよ 花も嵐も寅次郎(シリーズ第30作)
公開日:1982(昭和57)年12月28日
監督:山田洋次
脚本:山田洋次 朝間義隆
出演:渥美清、倍賞千恵子、三崎千恵子、前田吟、佐藤蛾次郎、下條正巳、田中裕子、沢田研二、笠智衆、ほか
※敬称略です。
マドンナは螢子を演じた田中裕子さんです。
田中裕子さんは公開当時27歳でした。
涼しい目をして、憂いを帯びて今までのマドンナとは違ったタイプの女性です。
田中裕子さんはこの後「おしん」や「天城越え」、また向田邦子さんのドラマなど数多く出演し、人気女優として活躍します。
また「男はつらいよ」の共演をきっかけに、沢田研二さんと田中裕子さんは結婚します。
男はつらいよ 旅と女と寅次郎のロケ地紹介
ロケ地は、
- 大分県杵築市・由布市湯布院町・別府市・臼杵市・宇佐市
- 千葉県習志野市
- 東京都千代田区
です!
大分県を中心に寅さんは旅をしますが、湯平温泉にある昔ながらの温泉街の風景が和みます。
宇佐市にあるアフリカンサファリパーク、臼杵市にある城島後楽園ゆうえんちでは、寅さんと螢子達との交流を楽しく描いています。
ちなみに寅さんがタンカバイをしていた場所は、臼杵市の福良天満宮という情報がありました。
売上のお金を入れている箱を、足で器用に抑えている描写があります。
男はつらいよ 花も嵐も寅次郎の作品の見どころ
花も嵐も寅次郎の作品の見どころは、螢子演じる田中裕子さんの憂いと色気のある魅力です!
三崎千恵子さん演じるおばちゃんも作中で「賢そうな人だねぇ」と評するほど、知性が溢れています。
さり気ない仕草がとても色気があり、その魅力は男女問わずみんながウットリしてしまいます!
また三郎の顔立ちが良いのに、「男は顔ですか?」と逆説的な発言するのが滑稽です。
男はつらいよ 花も嵐も寅次郎の作品で印象に残った場面3選
どの場面も面白いですが、私が特に印象に残った場面を3つご紹介します。
- 螢子と友人のゆかりが寅さんのことを噂するところから、急ごしらえの法要を行う場面
- 「だまし討ちのお見合い」作戦の場面
- 谷津遊園での螢子と三郎の場面
一つひとつ詳しくご紹介します!
螢子と友人のゆかりが寅さんのことを噂するところから、急ごしらえの法要を行う場面
螢子とゆかりは休暇を利用して、湯平温泉で偶然寅さんと同じ旅館に宿泊します。
2人が寅さんを旅館内で見かけた時の感想で、「四角い顔!」と声を揃えて言うのが面白いです。
そして寅さんの顔が画面いっぱいに大写しになります!
また寅さんの計らいで法要を執り行いますが、殿山泰司さん演じるお坊さんに襲い掛かる悲劇が、最大の爆笑場面です。
「だまし討ちのお見合い」作戦の場面
奥手な三郎に手取り足取り教える寅さん。
とらやのテーブルに置いてある箸立てを合図に、三郎に伝える姿が面白いです!
しかし螢子が現れて一番ドギマギしているのは寅さんで、みんな本当に笑っている?と思うほど温かい笑いでいっぱいになります。
谷津遊園での螢子と三郎の場面
花も嵐も寅次郎の公開一週間前に閉園した谷津遊園は、最後の姿をフィルムに収められています。
少し錆びた観覧車、温かな小春日和の空は見ていてこちらも温かい気持ちになります。
「好きという気持ちは目で見て言え!」という寅さんと、「ちゃんと口で好きと言ってほしい」という螢子の思いの違いが対照的に思えました。
20代後半という、当時で考えれば結婚が遅い、と言われていたであろう螢子さんの切実な気持ちが垣間見える場面です。
寅さんの明るさとマドンナの魅力が調和する作品です!
今回は、映画「男はつらいよ 花も嵐も寅次郎」の作品紹介と印象に残った場面を紹介しました。
男はつらいよは30作目を迎えて、まさに王者の風格を感じさせてくれます!
初期の頃よりさらに明るさと優しさがにじみ出て、マドンナ螢子との魅力が調和して温かい作品となりました。
今回の記事が、みなさんの共感や、男はつらいよの作品に触れるきっかけの一つになれれば嬉しいです!
最後までお読みいただきありがとうございました!
おわり
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