静原スズカのまったりブログをご覧いただきありがとうございます。
今回の記事では、マンガ家・エッセイストなど幅広く活躍したさくらももこさんのマンガ『ひとりずもう』上下巻の作品紹介と感想を書かせていただきます。
「『ちびまる子ちゃん』はよく知っているけど、他の作品はよく知らないな...」
「『ひとりずもう』ってどんなマンガかな?他の人の感想が知りたい」
など、購入に迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
人生のターニングポイントのときに読むと背中を押してもらえる、何度も繰り返し読みたくなる作品です。
個人的に見どころだと思う3点、また読んでみてどのような感想を持ったかもご紹介します。
ぜひ最後までお読みください。よろしくお願いします。
ひとりずもうのマンガの簡単な紹介
優しい雰囲気の絵柄にたいへん癒され、まだどこかにはかなさもある作品です。
上巻と下巻の2冊にわかれています。
著者名:さくらももこ
出版社:株式会社集英社
出版年:2014年7月23日
ジャンル:エッセイ
ページ数:222
著者名:さくらももこ
出版社:株式会社集英社
出版年:2014年7月23日
ジャンル:エッセイ
ページ数:221
上巻の表紙の絵はももこの小学5年生の姿、下巻の絵はももこの高校生の姿が描かれています。
2005年に、小学館からエッセイとして発表されたのが最初でした。
のちに小学館から単行本でコミック化し、そして2014年に集英社から文庫本としてコミック化され発売されました。
エッセイ版に家族との描写などが加筆され、より内容が充実したものとなっています。
さくらももこさんの小学5年生~短大1年生までの学生時代、マンガ家になるまでの経緯を描いた作品です。
時代は1976年~1984年の約8年間に該当します。
思春期らしい、将来の不安などの悩みの描写もあります。
また話と話の間のページには、作者のこぼれ話や回顧録が書かれています。
なぜこのマンガを読んだのか?きっかけは
私自身が子どもの頃からさくらももこさんのエッセイ、マンガなど作品を読んでいて、好きだったためです。
『ちびまる子ちゃん』はもちろんのこと、『ももこの21世紀日記』、『永沢君』、『もものかんづめ』、『ちびしかくちゃん』も読んで本当に大好きなのです。
このマンガを読むきっかけは、2018年にさくらももこさんが亡くなったときに、書店で特設コーナーがあり偶然手に取ったからです。
内容が叙情的で少しはかなさがあるのに加えて、「さくらももこさんはもうこの世にいらっしゃらないんだ...」と思いながら読んだので結構しんみりとしてしまいました。
印象に残った場面3つ
印象に残った場面は主に3つあります。
1.マンガ家という夢に向かってこれまでにないほど努力する姿
2.父親ヒロシと娘ももことのやりとり・会話の場面
3.作品内ところどころに「まる子」が出てくるところ
です。
あまり詳しく書いてしまうとネタバレになってしまいますので、それぞれ簡単にご紹介します。
1.マンガ家という夢に向かってこれまでにないほど努力する姿
この作品で一番の見どころだと私は感じています。
下巻で描かれています。
マンガ家を目指して決意し、苦しんでもなお工夫しながら行動を起こすももこ。
彼女の姿は、読んでいて心が打たれました。
また、ももこの生涯通じての親友の「たまちゃん」も出てきます。
アニメ『ちびまる子ちゃん』でもおなじみの登場人物ですよね。
たまちゃんとお花見ピクニックしたよ🥪🍙
— ちびまる子ちゃん【公式】 (@tweet_maruko) April 5, 2024
桜がとってもきれいだった~🌸#ちびまる子ちゃん pic.twitter.com/wZ2HN3TKtM
2人がそれぞれの夢へ進んで行くところは、とてもドラマチックに描かれています。
2.父親ヒロシと娘ももことのやりとり・会話の場面
こちらもちびまる子ちゃんでおなじみの「ヒロシ」も登場します。
ももことの父と娘のやりとりや会話が、なんともほっこりしてきます。
アニメでのヒロシものんきでおおらかですが、『ひとりずもう』の中でも変わらずです。
そしてヒロシの何気ない発言に、読んでいるこちらも救われることがたくさんありました。
クスッと笑える描写もあります(笑)
また、アニメではあまり触れられていないヒロシの働いている姿が!これも必見ですよ。
ほかには母親のすみれ、姉のさきこも登場します。
残念ながら、祖父の友蔵と祖母のこたけは登場しませんでした。
今日は #卓球の日🏓
— ちびまる子ちゃん【公式】 (@tweet_maruko) April 23, 2024
家族旅行でやった卓球はとってもいい思い出だよ💗#ちびまる子ちゃん #4月23日 pic.twitter.com/9qXHKxqJB0
3.作品内ところどころに「まる子」が出てくるところ
ももこや家族、友人の回想の中で「まる子」が出てくると、「おーっ!ちびまる子ちゃんだ!」とテンションが上がりました。
上下巻通してところどころに出てくるので、最後まで目が離せません。
どなたが読んでも、なじみ深い気持ちになるのではないでしょうか。
私が読んで受けた印象は、実際の「まる子」はアニメのキャラよりも内向的でした。
アニメと見比べて読んでみても、面白いと思います。
感想や本への思い
この作品を買ってもう5年以上経ちますが、定期的に何度も読んでいます。
私も結婚し引っ越しをしたときにも、一緒にこの作品も新居へ持ってきたくらいです。
特に生き方に思い悩んだり、転職などなにか新しいことを始めようと思ったときなどに読みたくなります。
ももこの自分の気持ちを大切にする芯の強さ・夢に向かって努力する姿に勇気をもらえます。
親友のたまちゃんとの固い絆と友情も、とてもまぶしく見えました。
(私には「親友」と呼べる人は、いません(^^;))
特に下巻のクライマックスは、読んでいて涙が出るほど感動しました。
「自分が17歳~19歳の時は、夢に向かってこんなに努力していたか?」
自問自答してみましたが、答えはノーでした。
その時期はヘラヘラと遊んで過ごしていて、結局受験で苦労してしまいました。
現在でもサボった代償が響いています・・・(^^;)
比べるのもおこがましいですが、やはりももこの行動力は立派だなと、読むたびに強く感じました。
これからもずっとずっと読んでいきたい作品です!
自分も目標に向かって頑張ろう!と思うときに読んでほしい作品です
今回はさくらももこさんのマンガ『ひとりずもう』の上下巻の作品紹介と見どころ3点、感想をご紹介しました。
『ちびまる子ちゃん』は有名でみなさんもよく知っている作品ですね。
しかし他の作品はあまり読んだことがない...という方も多いかもしれません。
この作品は『ちびまる子ちゃん』にもリンクする場面もあるので、読みやすいです。
さくらももこさんの他の作品を読む場合に、最初として読んでみても良いと思います。
また学生・社会人・子育て中の人など、人生のターニングポイントに読んだら心に響くこと間違いなしです!
ももこに背中を押してもらうことができます。
ぜひ読んでいただきたい作品です。
この記事をきっかけにして、読んでもらえればうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
おわり
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